2025年7月20日
【 題 】 「さあ宴会を始めよう」
【聖書】 ルカ15:11~32
父親の遺産を生前贈与で受け取り、遠い国に行き、財産を使い果たした身勝手な弟息子は悪人のように思えるかもしれません。しかし彼は、家にいるのが窮屈になり、自分探しのために遠い国に行った若者に過ぎません。そんな弟息子は、食べるのにも困る状態になってはじめて自分の居場所が父親のもとだと気づき、我に帰るのです。
父親は帰ってきた弟息子を雇い人ではなく息子として受け入れました。弟息子の罪は財産を使い果たしたことではありません。父親から離れて自分の思い通りに生きたことです。同じように、父なる神様から離れて自分の思い通りに生きることを聖書では罪と呼びます。そして神様のもとに帰るなら、この父親同様、神様はわたくしたちを受け入れてくださいます。
弟息子のために宴会を開く父親に兄息子は怒りをぶつけます。しかし兄息子は父のそばで真面目に働きながら、自分を父親の雇い人のように考えていました。父親は、弟息子を息子として受け入れたように、兄息子にも親子の関係でいるように促します。
この物語のハッピーエンドは、兄と弟が和解し父親とともに宴会を行うことです。教会は罪赦された兄弟姉妹が神様と共に喜び合う場なのです。